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黒水厚二&三輪雅也 “talk-talk”

THE SHAKES Are Back In Town

ついに活動を再開したTHE SHAKES のインタビュー!

VOL.1 黒水厚二&三輪雅也

 

●7/27風知空知BlackWatersのライブをめぐって

 

---今日のリハはどんな感じでしたか?

 

厚二:新横浜のライブに向けての練習をしてきました!

三輪:今現在の4人がやるとこうなるっていうような、そういうものになってきたなという感じ。なんか、最初からべつに昔のをなぞるつもりは全然なかったけど、前にやってた曲も今のそれぞれの感じでやれば“今”のその曲になる、っていうのができてきたと思う。

 

---なるほど。 7/27のBlackWatersのライブについてですが、2人では初めてですか?

 

厚二:随分前に下北沢でやったような気がするよ。レテっていう所で。

三輪:レテってあったね。

厚二:僕はアコギで兄ちゃんがエレアコだった。

2人でやったのは俺が覚えているのはそれ。

10年ぐらい前じゃない。(2007年下北沢lete)

 

---久しぶりにやってどうでしたか?

 

厚二:やる前はね、久しぶりのライブで、しかも兄ちゃんと2人でさあ、得意のバンドの形式ではないからやる前はどうなのかなあっていう不安はあったけど、やったら全然平気だったね。

 

---全然平気でしたか?

 

厚二:楽しくできちゃったね。

 

---見ててもそう言う感じはわかりました。

 

厚二:で、どうだった?風知空知は?

三輪:逆質問(笑)

 

---2人でやったのを見たのは全く初めてだったので。雰囲気が異様でしたね。

いつもと全然違う雰囲気だった。でも、ああシェイクスなんだって思った。

 

三輪:あー俺も思った。

 

---三輪さんは見ててどうでしたか?

 

三輪:最初ね、なんでこんなお客さん静かなんだろうって思って、なんか、独特の緊張感をお客さんが持ってる感じを久しぶりに思い出した。もう、そんなの忘れてたんだけど。なんか、もっとうわーっとかなったり、もっと、勝手にこう、くつろぎながら騒いでたりしてもいいのにさ。・・・なんか、談志師匠の落語みたいな感じ。めくりがこう、談志になると客が緊張しちゃうみたいな。聴きたくて来てるんだけど、めくりが来るとこうじっとなってパチパチパチってしちゃうみたいな感じ。

厚二:めくりって何ですか?

三輪:出演者のさー、柳家小さんとかさ、古今亭志ん朝とか、ピってめくるヤツ。立川談志って出るとみんな談志見たくて来てるんだけど、客が緊張しちゃう感じ。なんか、クオリティを求めてる。談志師匠はほぐしたいんだけど、客がこう、固唾を呑んで、、、身構えちゃってる感じ?

厚二:なるほど。でも俺、全然平気だったなー。俺、何ともなかったんだよ。

三輪:そうそう。2人は普通にやってるんだけど、なんでこんなに客席が静かなんだろうって途中で気づき始めて。

 

---期待感がすごかったですよね?

 

三輪:そう、兄ちゃんが言うことにヤジとかとばしたいんだけど、とばすと何かヘン(笑)そのまま誰も拾わないで終わる、みたいな。

厚二:でも、そういえばあれだね、僕が兄ちゃんのマーチン近藤さんとやったの見に行った時も俺だけだもんね、ヤジってんの。(2019.6.22@Cafe DolceVita)

三輪:そうでしょ。俺も見てて何だっけこれ?って。あーシェイクスってこうだわ、っていうのを久しぶりに思い出した。

厚二:何でだろうね。へんなこと言ったらぶっとばされるみたいな感じあんの?

三輪:(笑)なんかやっぱし、そこが売れない感じなんじゃないかー。

厚二:(大笑)

 

---この前は(7/27@風知空知)見る方が久しぶりで期待感と緊張感が、、、

 

三輪:兄ちゃんのは時々見てたから印象はいい意味でそんなに変わんなかったけど、最近リハで会うだけだったから厚ちゃんは。そこではわりと現場監督的なさ、全体を俯瞰してみてるみたいな感じでリハを、

厚二:プロデューサーみたいな感じ?

三輪:いや、そんないいもんじゃないけど(笑)なんとなく全体の監督みたいな場所にいつつ、ギターも弾いてるみたいなふうに俺は感じてたから。だからもうそういう感じで本番やるイメージをもってたから、、、いやー全然違うじゃん!ってすげえびっくりした。

 

---本番はどんな感じでやってた?

 

三輪:なんか、昔いっしょにやって時のロックの人じゃん!って。

厚二:いや、だってロックの人だから

三輪:なんだよーみたいな(笑)

厚二:え、でも普通だよあれは。

三輪:うん、だから、あーそうかこうなんのかっていう驚きもあったね。

厚二:三輪は驚いてるけど、普通なんですけど。

三輪:そうかもしれないけど俺もああなるかもしれないってちょっと思ったけど、いや、なんないかなーって、オレはどうなるんだろうって思いながらみてた。

厚二:ごくごく普通です、わたしは。

三輪:まぁでも、進むにつれて、2人の寄り添い方っていうか、息の合い方っていうか、

そういうのがやっぱすげーなって思ったなぁ。それこそ驚いた。

 

 

●活動再開について

 

---お二人がライブを見に行ったことから活動再開に繋がっていったようですが、どうして

行こうと思ったんですか?

 

厚二:えーっと俺は一緒にやってた、、、みんな知ってるかな?オノタカコさん、、、

http://theboots.jp/message_180819.html が亡くなって、、、その時点で彼女とやることはもうできないわけじゃん?で、もう、誰でも、いつ死んでも、何があってもおかしくないってことを思い知った。このままシェイクスをやらなかったら絶対後悔するって思った。それで、今の兄ちゃんがどういう感じでどういう風にやってるか見に行った。伴も同じでさ。(2018.7.21@荻窪club DOCTOR)

 

---三輪さんは?吉祥寺GB(2018.3.18)の黒水伸一TRIOのワンマンの時に、、、

 

三輪:何でってわけでもなかったけど。何回か行ってるんですけどね。

 

---いっしょにやりたいから、見に行ったわけではない?

 

三輪:そん時は別にそんなわけではなくて。、、、わりと、俺19才くらいでシェイクスに入って、その時、、、

厚二:そっから?そっから行くの、話が、

三輪:うん、そっから行く。あの頃、みんなも若かったからさ、色んな理想をしゃべったりするわけですよ。俺はまだ新弟子みたいな感じだったから自分だけだいぶ下にいるっていう感じもあって、みんな自分の描いてる理想を実現したいから言ってるんだけど、俺は兄(アニ)さん3人に教えられてるみたいな、、、多分、言われたこと、教わったことを全部実行したのが俺だと思うんだよね、きっと。で、していったら結果的になんか俺は俺の音楽をやり始めてだいぶ違う所に行ってたっていうふうになっていって。で、結局はもう音楽やらなくなって、自分の立ち位置が、今までは音楽をやるために仕事をして、音楽をやるために何とかって、全て音楽をやるための他のものだったんだけど、もうそうではなくなっていて、わりと仕事中心の暮らしをしているっていう中に音楽もあるっていうくらいになっていて、それで見に行ったのがこの前のやつで(トリオのワンマン)それまではどっちかっていうと反抗的な子供みたいな、俺はもうそうじゃないんだっていうような、兄ちゃんや伴ちゃんに反発するみたいな気持ちもどっかにあったと思うんだけど、この前はもうそういうものが全くなくなってた。むかーし客席で見てた時のように見られた。で、あーやっぱりすごいじゃん!って思って、伸ちゃんも伴ちゃんもすごいじゃんって。この2人は世界で認められないとおかしいよなーって思って。シェイクスってもともとそういう所でやってたんだよなって、、、そういう気概っていうか、、、何だろうな、あそこ(吉祥寺GB)もけっこう広いのかもしれないけど東京とかそんなちっちゃい枠じゃなくて、地球規模っていうくらいのレベルなんだぜ!って世の中に知らしめるべきだって思っちゃったんだよね。

 

---2人で誘い合ってとか、また4人でやろうよ、とか、そいう話をしたわけではないんですね、偶然なんですね?

 

厚二:時期的には偶然なんだよね。

三輪:そうだね。

厚二:相談とかするわけないじゃん(笑)

 

---じゃあ、それまではいつかまたシェイクスやりたいな、やることになるだろうな、とか考えたことはなかったですか?

 

厚二:いやぁ、あのー、いつかやるとは思ってた。

 

---やると思ってましたか?

 

厚二:うん。だって俺、休みたいっていうメッセージしか出してないじゃん。みんな覚えてるかわからないけど、いつかはやりたいな、やると思ってた。

 

 

●リハーサル

 

---オフィシャルのリハの行き帰りの写真がすごく楽しそうですね。厚二さんも三輪さんも

コメントで、バラバラなのに対等で、いい感じでリハができてるって言ってますが。

 

厚二&三輪:うんうん。

 

---バラバラなようで対等な関係って、バンドとしてものすごい、素晴らしい、幸せなことだと、、、

 

厚二:だね、すごいよね。

三輪:うん。

厚二:前はこういう風には出来なかったよね。あのー最初はみんなで合わせようとしてやるよね。それで、それなりに形になってきたりもするんだけど、やっぱりどっかでなんかこうー、違うっていうかさ、さっきの三輪じゃないけど反発とかさ、いろいろ経て、逆に合わせようとしない方がよっぽど気持ちよくできるっていう、なんか誰かに合わせてもダメなんだよね。僕たちみたいな(ROCK)音楽が特にそうなのかもしれないけど、合ってない方が自然な感じがする。

 

---すごいですね

 

厚二:それが、すごいかどうかは、、、、そういう音楽を聴いてきてるからね、ずっと。

 

---一番最初のリハの時、新曲をやってみたのか、前の曲のアレやってみようかとか、どうだったんですか?最初は何の曲を、、、

 

厚二:ルートとかだよね(ROUTE66)

三輪:そうです。それはもうシェイクスだからカヴァーに決まってるでしょ。

厚二:Waking The DogとかAround and Aroundとかさー。

三輪:もちろん。

厚二:それはそうだよね。

三輪:うん。

厚二:それはそうだよねって、そうじゃない人の方が多いのか。

三輪:そうだよ、なかなかあんな感じできないよ。みんな。

厚二:そうか。

 

---10/5、ヤング•シェイクスっていう写真がオフィシャルに出てたんですけど。やるんですか?(ヤング•シェイクス:黒水伸一抜きの3人でライブ中盤にカヴァーを演奏するコーナーがあった)

 

三輪:あれは3人いたからヤング•シェイクスって書いただけじゃないの。

 

---えー、そうなんですか?

 

厚二:ヤング•シェイクスだけで何曲もやんないんじゃないの。

三輪:そんな何?ヤング•シェイクスってそんな特別な何かあるの?

 

---ファンの希望としてヤング•シェイクスやって欲しい、厚二くんに歌って欲しいとかカヴァーもやって欲しいとかあるのでは?

 

厚二:そんないっぱいやんないよ。

三輪:そんなにできないよね。そんなもう5時間くらいになっちゃうじゃん。

厚二:何曲かはやるかもしんないけど。

三輪:いくつだと思ってんだ・・・

observer:何がヤングやねん。

三輪:ははは、面白い!

 

---9月に新横浜、10月に吉祥寺とありますけど、来年も継続する予定ですか?

 

厚二:どうなるかね。それはやってみないとね。

三輪:どうなんでしょうね。

厚二:俺はやりたいけどさ。みんながやってくれないかもしれないじゃん(笑)

わかんないじゃん、ほんと、それは。

 

 

 

 

●選曲

 

---毎回、曲が違うというのは公表されていますけど、選曲はどういう感じで?

 

厚二:そもそも、毎回違うって言ってんのは兄ちゃんだから。

三輪:(笑)かぶりなしって。

厚二:俺はそんなにこだわんなくっても、同じ曲があってもいいんじゃないのって思うんだけど、兄ちゃんがそこはもう絶対ゆずれないって。あの人がそういうの言いだしたらもう手に負えないから。だから、じゃあいいよって。兄ちゃん張り切っちゃってセットリストなんかもすぐ用意してきたからなあ。

 

---それには異存はないと?

 

厚二:異存があったら言うもんね。

三輪:うん。

厚二:いやちょっとここは替えた方がいいんじゃないのとかは言うけど。だってカットしないとすごいんだもん曲数が、もう。

三輪:何時間?5時間くらいやることになっちゃう。

厚二:そうだよー。

 

---ファンは何もかも聴きたいんですよ。

 

厚二:やりたいけど、もう入るとこない曲はいっぱいあるよ。

三輪:そんな昔のものを聴こうとしてもダメよ。それは美しい思い出にして、もう。

 

---昔の曲を今の4人の演奏がどういう感じになるのかを観たい。

 

三輪:あ、それならいいけど、再現してとかそういうのを言われたらね。俺が一番若いくらいなんだから!客席は俺より年上なんだから!みんな立ってんの大変なんだから!

 

---それはお互い様で。

 

三輪:お互いに、今、この時の感じで。

厚二:昔のメンバーが再結成して昔の曲をやりますって感じではないです。普通に、現役のバンドの感じだと思うよ。

三輪:リバイバル感はないです。

厚二:だって、新曲が多いんだぜ。

 

 

● twitter問題!?

 

---厚二さんのtwitter問題はどうなりましたか?

 

厚二:いやいや、あの、ほんと・・・。

三輪:ほんとに気軽に、「つぶやきゃーいいんだろ、あんなもん」って言ってた割につぶやかないね。

 

---待っている人がいますよ。

 

厚二:ちょっと待って。「厚二さんのtwitter問題」って見出しに問題が。

 

---いや、ファンの人で待っている人がいますよ。

 

三輪:ちょっと俺の中ではもう通り越して、何も触れて欲しくないくらい。だって、もうすごかったもん。俺とか兄ちゃんとかさ「いや、つぶやきゃいいてもんじゃないんだよ。実際、やり始めると「もう大体、言ったしな」みたいになって、2周目から一巡するとそっから何か創り出さなきゃいけないから大変なんだよって言っているのに、「いや、別につぶやきゃいいんだろ」とか言って、いーっかい(一回)もつぶやかない!この人。

もう、何ヶ月経ってるかわかんないくらい。

厚二:なに、そんなに俺のつぶやき聞きたいの?

 

---っていう人がいますよ、おねがいします。

 

三輪:ていうか、ツイッターをつぶやきって言ってる時点でもう怪しい、、、

厚二:だいぶな!

三輪:使い方が合ってるのかもわかんない!

 

 

●衣装

 

---10/5GBで服装はどうする?って言う話はしてますか?

 

三輪:衣装でしょ?俺もそれちょっと気になってた

厚二:全員半ズボンとか?

 

---この前も(7/27)2人で決めたのですか?

 

厚二:俺が黒着るよって言ったら、兄ちゃんが「じゃあ俺赤!」って

三輪:まぁなんでもいーかって気もするけど、、、

厚二:いや、あんまりバラバラでもカッコ悪いじゃん。

三輪:んーそうかな。

厚二:だって、三輪が半ズボンだったら。

三輪:半ズボンははかない、さすがに。

厚二:俺が半ズボンかも。

三輪:あんまりキッチリすると弾きにくいっていうのもあるしなー。

厚二:ところで皆そんなことも気にしてんの?

 

---何でも。もう、いろんな話題が。

 

三輪:なんだかすごい緊張感がうずまきそうだなー。

厚二:そりゃそうじゃない。だって約30年ぶりだってよ、このメンバー。

伴と三輪だもん。

三輪:あ、そうね。伴くん、意外と短いからね。

厚二:そうだよ。三輪に一番期待してるって言われてるよ。

三輪:俺が?何を?

厚二:いやいや(笑)三輪と伴が一緒にいるところが。

三輪:あーそういう。

厚二:デビュー時の4人だから。

三輪:じゃあ半ズボンでもいいか。

厚二:全員半ズボンにTシャツで!俺ぜったい似合わなそうだな、、、

 

 

●ファンの皆さんへ

 

厚二:ごぶさたしてます、厚二です。約30年振り、皆の色々な期待を良い意味で吹き飛ばす、すさまじいライブをお届けしますので是非、10月5日、吉祥寺GBへ来て下さい!

三輪:ファンの人に、、、。むずかしいっすねー。

厚二:三輪はあんまり期待されても困る?

三輪:うーん、期待されてもっていうか、、、。シェイクスはその、決してレコーディングがうまかった訳ではないバンドだと思っていて。すごくいい時期に、すごくいい録音物を残せていないっていうのは俺の中にあって。わりと、だからこそ逆に、あの時のあのライブ良かったなーっていう、俺の中にもあるけど、、、きっとその時居合わせてくれた人達の中にもあると思ってて、、、だから今回もそういう一期一会な、最高にスペシャルなものに、互いに、なるといいですねって感じですかね。

厚二:本来ライブってそういうもんだよ!

三輪:そうそうそう!そうなんです!音楽って最初はそれですからね。録音物じゃないですからね!

 

 

★インタビュー直後に9/14新横浜LiTへの4人 黒水伸一/黒水厚二/伴慶充/三輪雅也

での出演が発表されました!

 

★ VOL.2は黒水伸一と伴慶充へのInterviewです。

 

 

2019.8.11 於.都内

 

Interview +formed Makoto Arimura & THE SHAKES

Observer Masahito Yoshino

Special Thanks to My Friends

Photo by H.Fujiyama
Copyright © 2017 Kuromizu Shinichi Trio. All rights reserved
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