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『生きる理由』


僕のBluesを蹴飛ばしてくれた君が泣いている 僕を空へ運んでくれたその羽が傷ついている 僕の目を開かせてくれたその瞳に恐怖が浮かんでいる 池に投げた小石のように心が沈んでゆく 何もかもが変わってしまったのかい? もう以前のようには笑えないのかい? 愛が通り過ぎていく音を聞いたのかい? そうであって欲しいと思うものがそうではなかったと知ったのかい? 精霊達の嘆きの歌が聞こえる 涙のような雨が降っている 隠れる場所もなく 誠実でいる事が難しく 戸惑いは乱反射している 時々どこかへ逃げ出してしまいたいと考えている 燃え続ける怒りの炎 唾棄すべき彼奴の愚鈍さ しかしそれらも己の鏡なのか 真の勇気を携えた者 たとえばそれは幼子の笑みを守るために人知れず日々格闘する者 輝かしき愛の栄光は彼等にこそ降りそそがれるにふさわしい Glory of Love 労働とその対価を受け取る日々も 昨日までみたいな明日も もしかしたらもう来ないのかもしれない 君に伝え忘れてる事が 言い出せなかった事が たくさんあるような気がする 家に帰りたくなかったあの夏 でも今は知っている 帰る家があったからそう思えたんだって 僕のBluesを蹴飛ばしてくれた君が泣いている ねぇ君のBluesを僕にも背負わせておくれよ 君が泣き止むまで僕はどこにも行かないから そう決めたんだ それこそが 生きる理由


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